JVC HA-FD01SP

 以前JVC HA-FX850を購入したのもあって、イヤホンの相性的には最近はJVCの方があっているような気がして、新しく買ったWalkman(WN-A55)向けに用意してみた。
 その前に SONY WI-1000Xを用意してみたものの、Walkmanのイコライザ設定をbluetooth接続時に引き継いでくれず、スマホで設定を弄らないといけないというのが(持っているスマホが古くて、設定アプリが使えないという…orz)問題で結局使う以前の話になってしまった。

 この製品の売り口上は「透明感のある伸びやかな音質」、「クリアで伸びのあるサウンドを実現するフルステンレスボディを採用。高い強度を持つステンレスにより、音の雑味を排除。高い質感とソリッドなサウンドを表現するとともに、伸びのある高域と輪郭のある低域を実現します。」ということで、基本的に音をクリアに聞けるのが売りです。

 得意なのは中高音。音をスッキリ聞かせるタイプのイヤホンで、ウォームな響きを売りにしているHA-FX850とは対極な感じ。
 別にFD01が響きを疎かにしているというわけではなくて、響かせ方がじわっと余韻に浸らせるよりもスッキリ聞かせる感じ。「ヌケがいい。」という表現になるのかしら。
 音像が割とクッキリ聞こえる。FX850はどこか角の落ちた音像になって、パート毎に音を区別して聞く感じではないが、FD01は比較して区別が付けやすい。
 FX850は音場に拡がりを感じさせる鳴り方だったが、それに比較すると音場は薄い。頭の中でなる感じが強い。パッと見には開放口が見当たらないので、その辺りの都合があるかもしれないが、そのぶん音漏れが少なそうな作り。
 たぶん、FD01は音がクリアに聞こえるぶん感覚的に拡がりを感じにくいのだと思う。ただ音像がハッキリしているせいなのか、頭の内側に向かって奥行き感を感じる。(FX850は、むしろ周りに拡がったような印象)

 また、このイヤホンはハイレゾ(Hi-Res)仕様で周波数帯が特に高音の方に少し広く取られている(8Hz-52kHz)ということだが、正直周波数の影響がどういう違いを生むのか自分には判らなかった。
 
 
ファーストインプレッション:

 鳴り方が素直。クリアな音という通り、特に中高音が聞きやすくて、ポップスや電子音楽向きな感じ。
 高音が出るという性格付けっぽいが、特に音が耳に刺さる感じがない。
 音量絞り気味だと、低音がどうしても弱く感じる。

 それと、(パッケージから出したばかりもあるかもしれないが)凄くソリッド感の強い音。
 ケーブルが豪華。FX850の貧弱なものと比較すると、凄く高級感があって、いかにもシールドされてる感がある。逆に、ちょっとゴツイとも言える。
 本体も重い感じ。FX850も重いけど、ボディがステンレスなぶんこっちの方が重そう。(カタログスペックで1.5倍ほど重い。FX850も重いと言われていたので、これはなかなか重量級っぽい)

 あとFX850の頃とは違って、シュア掛けしやすいような作りになっていた。(自分としては、特にこだわりがある所ではないが、設計的に掛けやすくなったのは評価ポイントかも。)
 本体重量もあるので、もしかするとシュア掛けで耳の上からケーブルで下げる感じにしないと本体を安定させにくい場合もあるのかもしれない。
 

悪いところ:

 どうしてもFX850と比較してしまうが、低音の線が細い、というか薄め。
 Walkman WN-A55の場合、イコライザで低音域を持ち上げつつ、別機能で拡がり感を追加したりしない場合、音源によってはひょろっとした音に聞こえてしまう。自分は低音厨ではないのだが、低音厨には辛そうだなと思った。
 主にロック系の重低音がキモの音楽に合わせづらいのかも。(意外やオーケストラなんかは自然に聞ける。ただ太鼓系メインだとどうだか判らない。)

 
 ともかく、FX850とは対極。というのが現在の印象。
 どっちがいい悪いではなく、気分に応じて変えればいい感じの性格の違いだと思った。

 ちなみに、Walkman(WN-A55)に合わせるなら間違いなくHA-FD01が自分の耳にはフィットした。
 価格は、新品購入価格3.6万だった。(SPでなければ、2.8万ほど)
 音を考えると普通の値段かと思う。今回自分はクリアに鳴るイヤホンを求めていたので「フィットしている。」と感じたが、低音に明らかな弱点を感じるので、それを受け入れられない場合はかなり高く感じるかもしれない。
 購入する場合は、音質調整機能が充実しているプレーヤとセットで使う事も考えていた方がいいかもしれない。

 付属のノズルが複数あり、交換すると鳴り方が変化するそうなので、もしかするとノズル交換で低音の状況は好転するかも。
 ただ、低音が増せば他は埋もれる傾向は否めないので、結局は取捨選択する事にはなると思われる。
 暫くは、標準のノズルで楽しむつもり。

その後

 どうしてもWalkman(WN-A55)の音に納得がいかなくて、結局NW-WM1Aを購入した…
 素直に音源の音が出るというだけで、それなりにお金が必要。ということを痛感してしまった。

 お陰で、音質調整なしで納得いく再生音に変わった。
 幾ら良いイヤホンを買っても、元の音が気に入らないのではどうしようもない。ということらしい。

 悩むくらいなら高いのを買え。みたいな格言もあるらしいが、正しくそんな事例だった…

その後のその後

 FD01よりもFX1100の方が、音が繊細な感じに聞こえる気がする…
 FD01は現在ノズルをりん青銅に変えているけど、比較した印象では繊細な響きを感じない。

 単に、イヤーチップがまだフィットしている状態にないのか、ドンシャリ系のFXの方が好みってことなのか…判断つかず…モヤモヤは続く。

ΔΣ変調って、なんぞ?

ずいぶん前にDSDを調べていた時に出てきた、ΔΣ変調のことを思い出した。
そもそも、これはどんな技術だったのか。。

低ビットレートのPCMだと、歪んだモニョモニョ・ピンピンと変な響きでくぐもった音に変わる。
あの変な風に音が変わってしまうのが誤差の影響で、ビットレートを極端に高くすると、それが人間の耳では判別できないようなレベルになる…という理屈が元にあって。。

最近のデジタル機器の高速化に伴って、量子化ノイズを極限まで小さくできる目処が立ってきた。
…ってことで、DSD技術が成立しているって感じか。。

デジタル機器の技術発展は本当に凄いな…デジタル・フロンティアって感じ。

JVC HA-FX850

結局、イヤホンを買った。

対抗馬は、SONY XBA-H3。
ただ、解像感の高い出力デバイスとしては、ULTRASONE Edition8を持っているので、今回は敢えて異なる性格付けのJVC HA-FX850を選択した。

特徴は『美しい響きと自然な音の広がりを実現する』と謳っている、ウッド素材を使ったハウジングや出力ユニットの構造。

ファーストインプレッション:

イヤホンなのに音場の拡がりを感じる。
謳い文句通り、音場の拡がりはこのイヤホンの最大の特徴。
低音寄りの性格。音の輪郭を際立たせるような解像感の高さは感じない。
高音寄りじゃないので、音の刺さりはない。

追及する人向きとしてはイージーリスニング向けかもしれないが、落ち着いてオーディオ聞く人向けにも悪くない感じがする。

Edition8が演奏者を目前に前のめりで聴いている感じだとすると、FX850は後ろ寄りの席でゆっくり落ち着いて聴いている感じ。

悪いところ:

低音寄りのせいか煌びやか・華やかさといった印象は薄い。

MP3でポップスなど聞いた際には中高音(特に中音部)が若干埋もれ気味に聞こえる。ただこの設定が音の余韻を生んでいて、結果として優れた拡がりを感じる印象になっているようにも思うので、短所と決めつけることはできない..

音が落ち着くまで辛抱して..(50~200時間くらいか、そのくらい使ってみて)印象がどう変わるかで本評価したい。

 

個人的には、値段分の価値はあると思う。(実売で3万弱)
ただこれは嗜好品としての評価で、実用一点張りの人から見ると値段ほどの価値がないという評価もありそうな(というより、実際そういう評価も見かけた)イヤホン。

オールラウンダーではない性格付けなのは確かなようだが、JVCといえばオーディオ派好みなメーカーイメージなのでこの性格付けは、自分には充分うなづけるものだった。

自分の場合、DSDでアナログ系の音源を聞く目的メインで、だいたいこんな評価。

【補足】

ハウジング(本体の筒)前後の取り付けパーツに開放口が空いているので音漏れはそれなりにある。(もしかしたら本体自体が鳴っているかもしれないが)
電車など音漏れを気にする場所では、音量に気を使った方が良い。

【蛇足..】

全くそのつもりではなかったけど、ふと思いついてDARIUS(ゲーム音楽)を聞いてみたら低音と音場具合がいい感じにマッチしてしまった。
普段、高音寄りのリファレンス系ばかりで聴いていたので凄く新鮮。

その後、FX1100を購入

 生産完了品をAmazonでタイムセール中だったので…
 確かFX850を購入した当時FX1100は出ていなかったけど、もし両方出てたらFX1100を買ってたと思う。
 違いは比較記事に散々書かれている通り、中高音の繊細さ。低音部分は、寧ろ感覚的には若干弱まっているようにも感じるが健在。

 バランスケーブル利用中なので、左右の分離は(アンバランスに比較して)良好。
 ※onso iect_03_bl4m というお試し価格帯のケーブル。NW-WM1Aにて再生。少し高音で刺さる感じの音が混じることはある。

 両方並んでいたら、迷わずFX1100だと思った。

DSDコンテンツのポータブル環境での再生には

DSDダイレクト再生可能なポータブルアンプ(DAC含む)は必須として、それ以外に最低限ヘッドホン(またはイヤホン)にも相応のグレードのものが必要です。

音がちゃんと復元できなければハイレゾの意味がないという話で、テレビがデジタル化された時に最低限1440×900のテレビ買わなきゃ(Blu-rayも観るならフルHDで)って話と同じです。

なんですけど。
自分の場合…普段使いのイヤホンが SONY XBA-3SLで、これでは流石に低音~高音まで全然足りないとしか言いようがない結果に..データ自体には、低音には体を震わすような音圧、高音には微細な空気の震えまで感じさせる繊細さがあったとしても、まったく再現できません。

得意分野は、ジャズ、フォーク、クラッシック系。
管楽器や弦楽器に艶のある音を求める人だと、CDの音が少し無味乾燥に感じるのではないかと。
アナログレコードを聞いた人などは、DSDの音を聞いてレコードっぽいという人も居ますし、CDに比べるとぐっと暖かめの柔らかい音が出ます。

DSDダイレクト再生はとにかく雰囲気があるので、そこそこのヘッドホンを使って聞くのがお勧めです。(電気屋さんの試聴コーナーで、DSDダイレクト再生機とそこそこのお値段(3~5万くらい)のヘッドホンを聞きつつ、普段使っているイヤホンなどに差し替えて聞き比べてみると一発で判ると思います。)

…問題は圧倒的にコンテンツが不足している点。
もっと潤沢に良質なコンテンツが聴けるようになるといいのにな~、と思います。

最近またハイレゾなんかで盛り上がる気配もありますし、レコード回帰ブーム的なものもあるようです。
この勢いでDSDも盛り上がったらなぁ、と思う次第。

そして自分も、ポータブル環境用になんか適当なイヤホンを探さないと..

DSDは1bit量子化(PDM..パルス密度変調方式)という方式を使うらしい..

めも。

アナログ→デジタル変換方式としてのΔΣ

この方式、敢えて言葉で説明してみます。超ざっくり概念ですが、もしかしたら図より解りやすかも…

アナログ信号をVppの真ん中のスレッシュでえいやで0/1(1bit)に変換する。当然猛烈な量子化誤差が発生する(ほっといたらサイン波が矩形波になっちゃう)。
そのままにはしておけないので、変換した0か1のアナログ値(Vppの最小と最大)と、変換前のサンプル信号のアナログ値としての差分(つまり量子化誤差)を、次のサンプル値からアナログ値として引く(大きすぎた分はマイナス、小さすぎた分はプラスすることになる)。その値をまた0/1化する。その0or1のアナログ値と本来のサンプル値の誤差をまた次のサンプル値に還元する…
これを繰り返すと、マクロで見ると帳尻が合う。というか、帳尻が合うくらい高速サンプリングする。

みんなDSDを聴いている

RMEとDSD

【備考】

ハイレゾ・テストデータ